勝っている人は期待値をもとに投資しているって聞いたけれど、
期待値って何のこと?
「その投資を続けるといくら稼げるのか」
という値だね。
1 期待値とは
期待値とは
計算式で書くと、
勝率×平均利益 - 負け率×平均損失
勝率が高くて、利益が多ければ勝てるという
単純な式なんだけれど、
次のような時に使えます。
AとBの「1000円くじ」をそれぞれ10回やったとして、
A | B |
600円×1回 700円×3回 1200円×6回 | 700円×7回 900円×2回 3400円×1回 |
という結果になったとき、
どちらのくじのほうが得をするのか?
勝率は、
Aのくじが60%、
Bのくじは10%です。
普通に考えるとAのほうが勝てそうだね。
勝率で見ると、Aのほうが高いですね。
では、期待値で考えてみましょう。
勝率×平均利益 - 負け率×平均損失
に当てはめると、
Aのくじは
6/10×200円-(3/10×300円+1/10×400円)
=-10円
になります。
このー10円が期待値で、
1回あたり10円損をする計算です。
Bのくじは
1/10×2400円-(2/10×100円+7/10×300円)
=+10円
1回あたり10円得をする計算です。
勝率の高かったAのくじは、
やればやるほど損をするくじだったんです。
このように、
本当に勝てる実力を見抜くのが
期待値なんです。
じゃあ、さっそく勝てるBのくじをやってみよう!
ちょっと待って!
期待値の特性をちゃんと理解しないと負けちゃうよ!
2 期待値と確率
Bのくじは10回中9回負けるくじだからね!
700円×7回 7/10負け |
900円×2回 2/10負け |
3400円×1回 1/10勝ち |
10回中9回負ける。
この特性を理解してないと
このくじで利益を得ることはできません。
期待値の計算では確かに
1回あたり+10円とでたけれど
その利益を得るためには
最低10回挑戦しなければいけないんです。
しかし負けてしまう人は
9回の連敗に耐えられなくて途中でやめてしまいます。
勝率の高いAのくじを選んでしまい、
最終的には負けてしまいます。
勝率で考えたほうが、勝てている気がして
精神的に楽だからです。
勝てる人は
10回やれば1回あたり+10円という期待値で考えるんです。
9回の連敗は想定内であり、
淡々と10回挑戦し、
10回×10円=100円の利益を得るんです。
最初から最低10回挑戦する気がないと負けちゃうね。
3 期待値と回数
じゃあ、10回分の1万円持って挑戦だ!
ちょっと待って!期待値にはまだ知らないと負けてしまう特性があるよ!
わかりやすくサイコロで例えます。
サイコロの目は、
すべての数字が均等に出るので
計算上の期待値は
(1/6×1)+
(1/6×2)+
(1/6×3)+
(1/6×4)+
(1/6×5)+
(1/6×6)=3.5になります。
しかし、
サイコロを実際ふってみると
1が連続6回出ることも
あります。
はじめのうちは数がバラバラです。
確率が1/6であり、
期待値が3.5だと明確なサイコロですら、
6回では理想の数値にはならないんです。
ではどうしたら
理想の期待値に近づくのでしょうか?
それは回数です。
何度も何度もサイコロをふると、
確かに1~6の数字が均等になってきます。
やればやるほど、期待値が3.5に近づいていきます。
それは「大数の法則」という法則になっているので
間違いないです。
期待値の実現には回数が必要です。
話をAとBのくじに戻すと、
勝率の高いAのくじは
数回挑戦するには良いくじです。
200円くらい勝てるかもしれません。
でもやりつづければ負けます。
期待値の高いBのくじは、
数回やっても負け続けるかもしれません。
しかし、やりつづければ勝てます。
利益に上限がありません。
やればやるほど得られる金額は多くなります。
期待値で勝つ!
ということは
回数で勝つ!
ということなんです。
そして
大きく勝つには
期待値で勝つしかないということです。
4 期待値まとめ
勝ち続けるには期待値が大切で、
期待値で勝つには回数が必要だってことがわかったよ。
勝てるか勝てないかは期待値にかかっているってことだね。
そして継続が必要なんだ。
継続するには資金管理も重要になってくるよ。